
はじめに
誰よりも強運だと豪語するカンパニーの切れ者、アベンチュリン。
CMのシーンでは、帽子を使ったダンスでその華麗な身のこなしを見せてくれますね。劇中でも帽子を脱いだり被ったりする場面が多く登場し、常に身につけているわけではありません。
コスプレにおいて、このハットは移動中の日差しを防ぐ実用的な道具であると同時に、キャラクターらしさを際立たせる小道具としても大いに役立っています。帽子好きな自分にとって、真っ先に取り掛かるべきアイテムでした。
この記事では、シンプルでかっこいいアベンチュリンのハットを作った記録を残しています。この日記が、開拓者仲間の皆さんの創作意欲を後押しするものになれば幸いです。
1. ハットのこだわり

アベンチュリンのかっこよさを引き立てるこのハットは、シンプルながらも存在感のあるデザインが特徴です。特に重要視したのは、頭にぴったりとフィットしつつ、片手で放り投げてもキャッチできるほどの扱いやすさです。
生地選びにもこだわり、黒い布には光沢感のあるドレスサテンを、緑のテープにはスパークサテンを使用しました。これにより、シンプルな形状ながらも華やかさを持つ仕上がりとなりました。
2. トップハットの作成

この帽子は、角度によって中折れ帽のようにも見える形状が特徴です。既製品を参考にしつつも、自分が「被りたい」「持っていたい」と思う形を目指しました。
円の描き方
普段使っているお鍋の蓋を利用し、直径20cmと25cmの円をそれぞれ描きました。これを元に、内側の円をトップ部分に、外側の円をブリム部分に使用。いずれも同じ布を2枚ずつ切り出しました。
側面の長方形
側面部分は、内側の円をぐるりと一周できる長さの長方形を用意しました。これを円形のトップ部分と縫い合わせることで、帽子の基礎形状が完成しました。
3. ブリムの工夫

ブリム部分は、完全な円を描くことに細心の注意を払い、硬さを出すために中にクリアファイルを挟み込みました。布と一緒に縫い込むことで、ズレや折れを防止しています。
2025年の発見:改善点
制作を続ける中で、クリアファイルよりも適した素材としてダイソーのキッチンマットを発見しました。この素材に変更することで、折れる心配がなくなり、丸めた後も元の形に戻せる耐久性を得ることができました。
4. 仕上げと飾り付け

トップ、サイド、ブリムの各パーツを縫い合わせ、帽子の基本形状が完成しました。緑色のテープはサイド部分と一緒に縫い込む仕様にしたため、装飾が固定され安定感のあるデザインになりました。
さらに、孔雀の羽のような金と黒を基調とした飾りを追加しました。cosボードで羽根型の装飾を作り、左右にはアシストウィッグ様のボタンを採用。雨や洗濯で濡れることを考慮し、羽根型の飾りはバッジ仕様にして脱着可能にしました。
5. 二つのハット
形状や縫い方を試行錯誤しているうちに、結果的に二種類の帽子が完成しました。
一つはコスプレで使用する、まっすぐなラインと頭にしっかりフィットする「真打」。もう一つは普段使いができる、中折れ帽のようなデザインの「影打」です。この影打は、大切な友人にプレゼントしました。その友人もアベンチュリンが好きだったため、偶然できたこの2つ目の帽子が良い形で役立ったのは嬉しいことでした。
おわりに

黒と緑のギャンブラーらしい色合いが特徴のハット。イベントでは多くの方にキャラクターを認識してもらえ、結果的に制作がうまくいったと実感しています。
今回はアベンチュリンのハット作成日記をお届けしました。今後も衣装制作の記録を公開していきますので、ぜひお楽しみに!