使用材料の選び方と理由
Contents
セーバルの衣装に使った素材は実に沢山あります。
布の紹介
大半の布地はキャラヌノ様から調達していました。
・ポリエステルレーヨン 平織 厚手
使用したのはモノトーン1028(黒色)&モノトーン1047(白色)です。
主に胴体と腕を作るのに使いました。
堅めの生地で、しわになりにくい為とても見栄えが良くなります。
折り重ねると重たくなってしまいますが、きちんと体の大きさに合わせて縫製すれば、スナップボタンで固定できるのでやっぱりイチオシの布です!
・ポリエステルギャバ
使用したのはブルー174(青色)です。
主にスカートに使いました。
糊付けとアイロンがけをシッカリしてから縫い合わせました。
何度洗濯しても、イベント帰りに多少雑にスーツケースに入れてしまっても、全く崩れず重宝しています。
プリーツの作り方はキャラヌノ様の動画がとても参考になりました。
また、糊付けには「ピシっとライナー」がとてもお勧めです。
良かったら参考にしてみてください。
https://youtu.be/DIRXT1WruhM?si=43xA_1H1r9zH4OU-
・PUストレッチレザー
使用したのはモノトーン654(黒色)です。
主にショートパンツと腕の輪、チョーカーに使用。
伸びの良い頑丈なストレッチ生地です。
届いた直後はものすごいゴムの臭いがしてくさかったです。
使用を後回しにして、一か月ほど部屋で干してから作業を始めました。
一度形ができてしまえば体にフィットする素晴らしいストッパーになってくれます。
家庭用ミシンでも縫えます。
・フェイクレザー(ダイソー様より)
脚の輪に使用。残念ながら改善の余地ありです。
色合いや質感は理想通りです。
しかし、すぐにずり落ちて困っています。
次回撮影にこの衣装を使う際は絶対作り直します!伸びしろノビシロぉ!
パーツの素材について
・リベット(丸と四角)
レザーパンツと右手グローブの飾りに使いました。
くっつけたい場所に穴をあける時とても緊張しますが、しっかり差し込んでツメを食い込ませればしっかり固定できます。もし穴が大きすぎた場合は、グルーガンやゼリー状に固まる接着剤で補強するとより安心です。
・ハトメ
少々効果ではありますが、ハトメ専用の器具を購入して一か所ずつ丁寧に仕上げました。
少ない力でもきれいに仕上げられるのでこの工具は買う価値があったと思います。
衣装然り、ハンドメイドでバッグや小物入れを作る人はこういった特殊工具を用いることをお勧めします。
・チェーン(ホームセンターより)
チョーカーと左腕の飾りに使用。
ペンチで曲げれるくらいのアルミ素材のものを選んだので、ちょうどいい長さに調整しやすかったです。
ただ、ステンレスではない為水気には要注意。
洗濯する際に取り外し出来るように取り付け方を工夫しましょう。
私の場合、丸カンとカニカンを駆使して脱着しています。
バイアステープ(アシストウィッグ様)
金色の縁取り部分に使用。
元々ノリが付いているのですが、それには頼り切らずあえて黄色い糸で縫い付けています。折り曲げるとしわになったり割れたりするので、可動部にはお勧めできません。
が、色合いがとてもいいので、飾り部分にはとてもお勧めです。
設計と計画段階
設計時に特に考えていたことは、利便性です。
利便性と一口に言っても色々ありますよね・・・
こと、この衣装について気にかけた便利さをご紹介します。
・アンバランスな衣装を絶対はだけないようにする
動き回ってもはだけないように、背中部分をジッパーでしめるようにしたり、キャミソールとベルトがずれないようにスナップボタンを沢山使用しました。
また、腕もずれにくくなるように上腕部はきっちりレザー生地で輪を縫い付けています。
とはいえ、一日中動き回る撮影やイベントの日にはずれてくるもの・・・鏡や写真を確認できるチャンスに必ず確認するようにしています。
ただ、先述したとおり、まだ不十分な所もあります。だから、まだまだ改善していきますよ。
・洗濯と収納
使用後のケアについてまで計算して工夫できるのは自作衣装ならではの強みだと思っています。
汗びっしょりになりながら着ていたコスサミの後の事。
体に直接触れる部分は特にびっしょびしょでしたww
この衣装に使っている素材で水洗いできないのはチェーンとcosボードで作った造形部分です。
ボードで作った部品は取り外しできるようにしています。
金色のヒラヒラはカニカン3つで固定しているので簡単に外せます。
チェーンもカンで固定しているため、これも簡単に取り外しできちゃうんですよ。
とはいえ、洗濯機でガガガっと洗うのはよくないです。
私の場合、洗面台に水をためて洗剤と柔軟剤を入れ、もみ洗いをしています。
炎天下のいいところ、天日干しですぐ乾く!
これを利用してやる気があるうちにササっと作業しました。
パーツの紹介と設計時の工夫
設計段階で一番苦労した点は、ベルト部分の作りこみです。
ゲーム内で細かいところまで確認できるとはいえ、この異形のパーツは解読しにくいです。
何度もスケッチして形を読み取り、綿密に下書きしてから作業しました。
正直、見た目では布なのか防具的なパーツなのか判別しにくいですよね。
だから、今回はとにかくツヤツヤな布を固く頑丈に仕上げることに執着しました。
平織レーヨン厚手を主軸に作ったのですが、ちゃんと裏地を取り付け、表地との間に接着芯を使っています。
見た目はとっても満足な出来。
問題は重たい事。
着物の帯程ではないですが、体力を使い果たす前に休憩する必要があります。
・一番工夫したパーツ
紋章っぽい肩と背中のパーツ
cosボードの特徴を最大限生かして金具っぽく仕上げました。
切り込みの角度、エアーガンによる折り曲げ、G17ボンドでの接着で基礎を作りました。
塗料はPUのゴールド。3度塗りした上でグロスバーニッシュを塗ってきらめかせています。
肩パーツの青い部分はクリアファイルとスカートで余った生地を貼り付けて、グルーガンで丸みを固定しています。
おわりに
今回は複雑怪奇な自信作セーバルの衣装の主な素材と特に工夫した作りについてお話ししました。
思ったより長くなってしまいましたw
が、まだまだ工夫した部分はたくさんあります。
自分の記録として書いているブログなので、次回3パートを使って各パーツについて解説していきます。
もしよかったら読んでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。