はじめに
さて、前回に引き続きセーバルの衣装を作った時の詳細を振り返ります。
今回はプリーツスカートとレザーパンツについてお話します。
前回お話しした上半身のパーツよりはるかに簡単ではありましたが、その分見栄えと着心地に気を配って真剣に作りました。
服の基本についても少し触れていきますので、プリーツ加工やストレッチ生地に抵抗がある方を鼓舞できればと思います。
それでは内容に入っていきましょう。
脚部分について
ざっくりと、スカート、ショートパンツ、シンプルなベルトで構成しています。
洗濯しても壊れないことを一番に考えて設計しました。
作成している期間中に筋トレにも勤しんでいたため、作り始めた時期に比べるとかなりウエストが変わってしまったのですが、めげずに調整しなおして今の形となりました。
半分とはいえ、腹部が出ている服は着るのに勇気が要りますよね。。。
体を絞ったとはいえ、時間の経過でたるんでくるのがオニクです。
そこもカバーできる仕様にする為四苦八苦しました!
・プリーツスカート
自分史上最高の出来のプリーツスカート
キャラヌノ様より調達したポリエステルギャバを使用しました。
この布は、形状記憶能力に長けており、糊付けしたりアイロンでラインをつけると綺麗に加工できるのでとてもお勧めです。
色の種類も豊富で、発色もいいので理想的な生地が見つかりやすいのもポイントです。
ただ、とてもほつれやすいので、布地を切り出した段階でほつれ止めのしつけ縫いをすることを忘れないよう注意が必要です。
このスカートは、5回以上手もみで洗濯していますが、全く形が崩れず驚いています。
プリーツの付け方
プリーツ加工は難しい印象を受けますが、この生地としっかりした道具、そしてやり方さえ把握していれば恐れることはありません。
プリーツの仕方はキャラヌノ様が出している動画が最もわかりやすかったです。
基礎ができたら、そこにしっかりと糊付けをしてアイロンをかけましょう。
お勧めのノリは「ピシッとライナー」。ユザワヤ様や主だった手芸店には置いてあるので探してみてくださいね。
アイロンをかけたら、同じ生地で作った帯状のパーツで上端を縫込み固定しましょう。
セーバルの衣装においては左前が極端に短くなっていることもあり、通常のスカートのように両端を縫い合わせることができません。
そこで、帯部分に大き目のボタンをつけてくぐらせて固定できるようにしました。
着ている間はスカートですが、実際のところ腰巻・・・帯?のような感覚です。
・レザーパンツ
こちらもキャラヌノ様から調達したPUストレッチレザーを使用しています。
レザー生地とはいえ、ゴムのような触り心地。
薄手で、体にフィットした動きやすい服が作れます。
難点はその臭い。
届いてすぐはレザーとゴムを混ぜたような独特な臭いがしています。
長い目で見ていた私は、手を加える前に一反全部を広げて部屋でしばらく干していました。
完全に臭わなくなるまで約一か月かかってしまったので、この生地を使おうと思っている人はできるだけ早いうちに購入して準備することをお勧めします!
臭いさえ取れれば後は簡単。体に合わせてざっくり切り出し、しっかり縫い合わせましょう。
裏地が無くても十分使える程頑丈なのは最高だと思います。
形ができたら、丸いスタッズ(ユザワヤ様より)を4つ等間隔で差し込み設置して、念のためグルーガンで刺さっている部分を固定します。
これで、長持ちするよきショートパンツの完成です。
布地の注意点
今回紹介したポリエステルギャバとPUレザーストレッチは、鋏を入れなければとても頑丈で裏地要らずの使いやすい逸品です。
加工する段階で裁ちばさみを使う時はとても切りやすく、しっかり直線で切り出すことができるのも魅力です。
しかし、間違った箇所に切り込んでしまったり、リッパー等で傷つけてしまった場合、その傷からほつれやすくなってしまうので注意が必要です。
キャラヌノ様は通販サイトなので、買い足すのも手間や送料が余分にかかるということを覚えておいてください。
なので、注文を出す前に大まかな生地の使用量を計算しておくことに加えて間違えた時の保険として多少多めに注文しておきましょう。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
プリーツスカートは市販で売っているので作る人はあまりいないかもしれません。
けれど、自作派の私としては店のモノはどうしても割高に感じてしまいます。
何より、セーバルのスカートのような歪な形は手に入らないので、やっぱり作り方を知っておいた方が創作活動の幅が広がると思います。
好きな色で、好きな布で、好きな形で!
シンプルな衣服一つとっても作り方は無限大です。
是非、今回紹介した方法や道具をお試しくださいませ。
明日はいよいよ細かいパーツとウィッグについてお話します。
お楽しみに!