はじめに
今日はいよいよ衣装作成解説の締めくくりです。
セーバルは、非常に装飾品が多い衣装を着ています。
まだ完成していない部分や細かく調整し続けている部分はあるのですが、作りかけのまま世に出さずお蔵入り・・・なんて悲しいことをしたくなかったので撮影にも積極的に使用しています。
作り終わって、とにもかくにも形が複雑なパーツが多かったということが印象に残っています。
その分、より長くきれいな状態で維持できるように工夫を凝らしました。
今回お話しするパーツ各種について、残念ながら他のパーツ程頑丈さを高める事は出来なかったです。特に、右足の輪の部分については脚を動かせば動かす程ずれたりはがれたりするのでまだまだ試行中です。
いいアイディアがあれば・・・教えていただきたいです!
さぁ、気を取り直して本題に入りましょう。
・ブーツ
靴はコスプレのクオリティを上げる非常に大事な部分だと思っています。
足にフィットしている必要があるのはもちろん、飾りもしっかりつけたいですよね。
衣装を買う派の人が躓きがちな部分も靴だと思います。
私の場合、素体となる靴を出来るだけ安く楽天などの通販で探すところからスタートします。
セーバルの靴に関しては、ちょうどいいシンプルなブーティのあてがあったのですぐ見つかりました。
汎用性が高い分、売り切れていることが多いのですが、このようなシンプルなブーティを探している方は、一度このショップを見てみることをお勧めします。
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この素体に服で使った布のハギレで飾りを作り、バイアステープで補強。
ここまではミシンで難なくできます。
問題はこの後。
家庭用ミシンではゴム靴を綺麗に縫うことはできません。
従って、けがをしないように気を付けながら手縫いで布を縫い付けました。
全体のバランスを見て、金色のスタッズを設置。
中央にあるロープのような部分は金色のヘアゴムで作りました。
素材がいいので、とても歩きやすくセーバルらしい靴になったので大満足しています。
靴は一発勝負です。
差し間違いや変な所に糊付けすると跡形が残って見栄えに影響しえます。
なので、手間はかかりますが1パーツごとに靴を履いて試しながら取り付けるようにしましょう。
・チョーカー
首元の飾りは写真に必ず写るものなので綺麗に作りたいですよね。
しかし、息苦しくなっては活動できなくなるので構造はよく考える必要があります。
セーバルの場合、レザーの輪、チェーン、留め具のような飾り、長方形の板でチョーカーが構成されています。
私はまずPUレザーストレッチで息が詰まらないくらいの長さになるよう輪を作りました。
つなぎ目を内向きにして、折り目部分にカニカンとボタンをつけて、一人でも脱着できるようにしたことがポイントです。
そのカニカンの位置が最も重要でした。
ホームセンターで仕入れた形のいいチェーンを丁度良い長さに分けてつなぎ目を丸カンに入れ替えます。
これは、見なくても手の感触でカニカンをつなぐ位置がわかるようにするための工夫です。
丁度いい位置が判明したら、カニカンを本体に糸で3周ほど縫い付け、見なくても付けれるか試してみてください。
ここまで出来たら後はシンプル。
板状に切ったcosボードを金色に塗装し、ニスを塗って準備します。
チェーンに板を通して、位置を調整します。
ん、何か足りない・・・
その通り。
盾のような留め具が必要ですね。
これもcosボードで作りました。
盾の形に切り、柄を描くためにカッターで切り込みを入ました。
この状態でエアーガンを当てると熱で模様が浮かび上がってきます。
また、立体感を出しながら首に沿うように軽く丸めておくと接着もしやすくなります。
もう片側の先端にも小さなパーツがあります。
これは、このまま形を切り出して端を立体的に見えるよう削りましょう。
これらのパーツを銀色に塗装しニスを塗ります。
G17ボンドでレザーの輪に貼り付ければまるで金属でできたパーツのように見えます。
正し、このパーツは水気に弱いので選択する際はレザー部分のみもみ洗いするようにしましょう。
チョーカーはこれで完了です。
首回りは特に汗をかきやすいところなので、しっかり選択したいですよね。
だからこそ、カンをうまく使って出来る限り水洗いできないパーツを外せるようにしておきましょう。
・ピアス
ロングウィッグのキャラなので、ピアスは見えにくいのですが、あるとやっぱりよりキャラらしくなります。
私は耳に穴をあけていないのでノンホールピアスを採用しています。
cosボードを逆三角形状に切り、6枚同じものを作ります。
同じ要領で四角形を2つ作り、三角4枚、四角1枚を2セット作り出します。
グルーガンで各パーツの端を固定して三角錐を作りましょう。
この時、内側を金色、外側と四角を茶色に塗装します。
左耳には大きなシルバーリング他ついているのですが、これはちょうどいいキーホルダーの金具を持っていたのでそのまま付けました。
ノンホールピアスにくぐらせるため、四角部分に丸カンを突き刺して、完成です。
正直、あまりきれいとは言えませんが、ドアップの写真を撮るときはつけるようにしています。
要改善ですね(反省)
ウィッグ
コスプレにおいて、ウィッグは無くてはならない重要な「衣装」です。
今回はスワローテイル様よりライトクリーム色のロングウィッグを購入しました。
同時に、コロランテという染粉を買い、これでグラデーションを作ることにしました。
また、青いメッシュ部分はだいぶ前に使ったディープブルー色の毛束があったのでこれを流用しました。
コロランテの使い方は説明書に詳しく書いてありますが、洗髪の心得が無くても簡単に使えるいい品なのでお勧めです。
毛先だけを染める形なので写真のようにくっきりとヘアゴムで区切ってから染色液に付けました。
初回はアクアマリン色で染めていたのですが、原色の黄色と相まってどうしても緑色に染まってしまいました。
そこで、以前別のキャラで使ったきり持て余していたカンパニュラという赤紫のコロランテを少し混ぜました。
すると、いい具合に色が相殺されて、写真のような青色に染めることができました。
自らあげた当初はちょっと濃すぎたかな・・・と心配していたんですが、青色はウィッグでも抜けやすいようで、色が定着するころには最もいい色合いに落ち着きました。
セーバルの毛先はゲーム内では青白く輝いているのですが、さすがに現実世界でこんな輝きは再現できません。
と思いきや、ストロボライトを駆使したり自然光にあてるとほどよい色で写るようになったので大満足しています!
おまけ情報
コスプレをするたびに消耗するのがカラーコンタクトと化粧品です。
セーバルにおいては、
HANABIシリーズの晴天丸または
Shutella1Day1のWin Jewelがお勧め。
アイシャドウはオレンジを使っています。
メイクが上手いわけではありませんが、目は大きく目じりを上下にピンとはねさせるとよりセーバルっぽくなるような気がしています。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
合計3記事、とても長い解説になりましたが、いかがでしたか?
「コスプレは100%自作」というモットーを糧にこんな感じで衣装を作っています。
書き出すと複雑に感じたりややこしく思うかもしれませんが、行き当たりばったりで考えたことを思うがまま作業するのが私の生きがいになっています。
スタレの人気やレイヤー人口は増える一方だと思っています。
9月には併せの予定もたったのでますますこの衣装の活躍の場が増えるでしょう。
次回は、少し趣向を変えて、今まで作った自信作の紹介をしようと思います。
もしよかったら是非読んでみてください。
それでは、また!